葬儀費用の相場はいくら?お布施・戒名の目安も寺院職員が解説

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葬儀の準備を始めると、「全体でいくらかかるのか」「お寺へのお布施はいくら必要なのか」が分からず、不安になる方は多いものです。葬儀の費用は内訳が複雑で、見通しが立てにくいのが正直なところです。

結論として、葬儀費用は葬儀の種類によって幅があり、これに別途、お寺へのお布施(読経・戒名・お車代・御膳料)が加わります。種類別の相場とお寺費用を分けて把握しておくと、総額の見通しが立てやすくなります。

この記事では、葬儀費用の種類別の相場と、お布施・戒名・お車代・御膳料などお寺に払う費用の目安まで、受け取る側でもある寺院の立場から解説します。費用は地域差・変動が大きいため、あくまで目安としてご覧ください。

目次

葬儀費用の相場と内訳

まずは、葬儀費用の全体像です。「平均いくら」という数字だけを見るのではなく、種類による違いと内訳を押さえると、自分のケースの見通しが立てやすくなります。

葬儀費用の平均と幅

葬儀費用は、調査によって幅がありますが、葬儀社に支払う費用だけでもおおむね数十万円〜百数十万円程度が目安とされています。ただし、この数字には飲食・返礼の費用や、お寺へのお布施が含まれていないことが多く、「平均◯◯万円」という数字をそのまま総額と考えると、実際とずれてしまいます。大切なのは、平均額に振り回されず、「自分たちはどの種類の葬儀を、どの規模で行うのか」を決めて、そのうえで内訳を積み上げて考えることです。

種類別の費用相場(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)

葬儀には主に4つの種類があり、規模が小さいほど費用は抑えられます。①一般葬(広く参列を受け入れる従来型)がもっとも費用がかかり、②家族葬(身内中心)はそれより抑えられます。③一日葬(通夜を省き葬儀・告別式のみ)はさらに小さく、④直葬・火葬式(通夜も葬儀も行わず火葬のみ)がもっとも費用を抑えられます。ただし、規模を小さくするほど、お別れの時間や参列者への配慮の面で割り切りが必要になります。家族葬を検討している方は家族葬の費用と流れもあわせてご覧ください。

費用の内訳(葬儀社費用・飲食返礼・お布施は別)

葬儀の総額は、大きく3つに分かれます。①葬儀社に払う費用(式場・祭壇・棺・人件費・火葬料など)、②飲食・返礼の費用(通夜ぶるまい・会葬返礼品・香典返しなど)、③お寺へのお布施(読経・戒名・お車代・御膳料)。このうち③のお布施は、葬儀社の見積もりには含まれていないのが一般的です。「葬儀社のプラン料金=総額」と思い込むと、お布施の分で想定が狂います。最初からこの3つを分けて把握しておくことが、総額を見誤らないコツです。

費用を抑えるポイント

葬儀費用を抑えるには、①葬儀の種類・規模を必要に合わせて選ぶ、②プランに含まれるもの・追加になるものを見積もりで確認する、③複数の葬儀社・プランを比較する、の3点が基本です。とくに、表示の安いプラン料金に火葬料や安置費用が含まれていないことは多く、「結局いくらか」を見積もり段階で確認することが欠かせません。定額で料金が分かりやすいプランや、追加料金の実態については小さなお葬式の評判・追加料金の検証記事で扱います。

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お布施の渡し方と相場(封筒の書き方・法要別の目安)

お寺に払う費用と、払えないときの考え方

ここからは、葬儀社の見積もりには出てこない「お寺に払う費用」を、受け取る側として具体的に解説します。お布施だけでなく、お車代や御膳料といった、見落としやすい費用も押さえておきましょう。

お布施の目安(読経・戒名)

葬儀でのお布施は、通夜・葬儀・告別式の読経と、戒名を授かる費用を合わせたものが中心です。金額は宗派・地域・お寺との関係によって幅があり、戒名の位によっても変わります。葬儀(戒名を含む)のお布施として、数十万円程度を見込む方が多いようですが、これはあくまで目安です。金額に迷ったら、菩提寺に「皆さんはどのくらい包まれていますか」と率直に尋ねて構いません。お布施の封筒の書き方や渡し方はお布施の渡し方と相場でくわしく解説しています。

お車代・御膳料の相場

お布施とあわせて見落としやすいのが、「お車代」と「御膳料」です。お車代は、僧侶に来ていただいた際の交通費にあたるもので、お布施とは別に、白封筒に包んでお渡しします。御膳料は、僧侶が会食(通夜ぶるまいや精進落とし)を辞退された場合に、お食事代としてお渡しするものです。いずれも数千円〜1万円程度を包む方が多いようです。これらは葬儀社の見積もりにも、お布施の話にも出てこないことがあり、当日になって「用意していなかった」と慌てる方が少なくありません。事前に準備しておくと安心です。

葬儀費用は誰が払う/払えないときの選択肢

葬儀費用を誰が払うかに、法律上の決まりはありません。一般的には喪主(多くは故人の配偶者や子)が中心になりますが、香典を充てたり、兄弟姉妹で分担したりすることもよくあります。費用が厳しいときは、葬儀の規模を直葬・一日葬に見直す、香典で一部をまかなう、といった方法があります。葬祭費の補助制度(次項)も確認しましょう。お墓のことで費用が重なる場合は、墓じまいでお金がない時の対処法もあわせて参考にしてください。

補助金(葬祭費・埋葬料)の考え方

葬儀には、健康保険から「葬祭費」または「埋葬料」が支給される制度があります。国民健康保険・後期高齢者医療制度の加入者が亡くなった場合は「葬祭費」、健康保険(被用者保険)の加入者の場合は「埋葬料」として、申請により一定額が支給されます。金額や手続きは、加入していた保険や自治体によって異なります。申請には期限があるため、葬儀後はお住まいの市区町村や加入していた健康保険の窓口で、早めに確認・申請してください。制度の詳細はここでは断定せず、各窓口でご確認をお願いします。

「お布施・お車代・御膳料」は見積もりに出てこない

葬儀社の見積もりには、お寺へのお布施・お車代・御膳料が含まれていないのが一般的です。これらを別に用意していないと、当日に慌てます。葬儀の総額を考えるときは、必ず「葬儀社費用+飲食返礼+お寺へのお布施一式」で見積もっておきましょう。

総額を見誤らない3つの視点

「葬儀の種類で相場が大きく違う」「葬儀社費用とお寺費用は別」「お車代・御膳料も忘れずに」。この3つを押さえれば、葬儀費用の総額の見通しが立ち、当日慌てずに済みます。葬祭費の補助も忘れず確認を。

葬儀費用についてよくある質問

葬儀費用の相場はいくらですか?

葬儀社に払う費用だけでもおおむね数十万円〜百数十万円程度が目安とされますが、種類(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)で大きく変わります。これに飲食返礼とお寺へのお布施が加わるため、種類を決めて内訳を積み上げて考えるのがおすすめです。

お布施のほかにお寺へ払う費用はありますか?

お布施(読経・戒名)のほかに、僧侶の交通費にあたる「お車代」、会食を辞退された場合の「御膳料」を包むのが一般的です。いずれも数千円〜1万円程度が目安です。葬儀社の見積もりには出てこないため、別に用意しておきましょう。

葬儀に補助金はありますか?

健康保険から「葬祭費」または「埋葬料」が申請により支給されます。金額や手続きは加入していた保険・自治体で異なり、申請期限もあります。葬儀後は、お住まいの市区町村や加入していた健康保険の窓口で早めに確認・申請してください。

葬儀費用の相場で押さえるべきこと

葬儀費用は、葬儀の種類によって相場が大きく変わり、「葬儀社費用+飲食返礼+お寺へのお布施(読経・戒名・お車代・御膳料)」の3本立てで考えるのが基本です。とくに、お布施・お車代・御膳料は葬儀社の見積もりに出てこないため、別に用意しておくと当日慌てません。費用が厳しいときは規模の見直しや葬祭費の補助も検討しましょう。

お布施を受け取る側から見ても、葬儀費用で戸惑う方の多くは「お寺費用を別に見込んでいなかった」という点でつまずいています。種類別の相場とお寺費用を分けて把握しておけば、見通しはぐっと立てやすくなります。お布施の作法や家族葬の進め方は、関連記事もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人
Yudai(現役の寺院職員/お墓ディレクター1級・墓地清掃士)

葬儀でのお勤めやお布施・戒名、墓じまいの相談を受ける立場から、終活を正直に解説しています。費用や補助制度は地域・保険・年度によって異なります。あくまで目安とし、補助金の手続きは各窓口でご確認ください。(最終更新:2026年6月)

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